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太陽電池のデメリット

一見、太陽電池にはメリットが多く、デメリットなんてないんじゃないかと思うくらいなのですが、やはりデメリットもいくつかあり、大きく分類すると下記の3つになります。

その1:導入コストが高い

太陽光発電を設置する場合、2008年現在で、1K当り60万~80万。仮に3KWを導入すると180万~240万の初期費用がかかることになります。
この200万近くの初期導入費用を高いと感じるか安いと感じるかは、個人の価値観となりますが、決して安い買い物ではないでしょう。
また、メーカーや販売店によって値段がかなり異なる場合も多いです。
残念ながら太陽光発電は、まだ広く知られていない部分も多く、そこにつけこんだ「ぼったくり業者」も存在しています。

その2:元がとれるまでに20年ほどかかる

太陽光発電3KWの年間平均発電量で、仮に試算してみます。
太陽光発電年間発電量は、天気など条件により異なりますが、2007年のデーターから3KWの場合で3242Kwh。
太陽光発電売却電力単価が1kwあたり25~26円なので、金額にして8.4万円。
3KWの太陽光発電システムを仮に200万円で導入した場合、減価償却までに約23年かかります。
この23年間のうちに、パワーコンディショナーの交換などもあるでしょうし、故障による出費などもあるかもしれません。
23年間はちょっと長いので、太陽光発電システムのコストダウン、発電の高効率化が今後の課題です。
こういった問題が解消されれば、10年くらいで元をとるということも可能となるでしょう。

その3:発電効率のムラ

天候に左右される
太陽光発電は天候によって発電量が変動し、くもりや雨の時は晴天時と比較すると大幅に発電量が低下します。また夜間は発電できません。
設置場所や立地条件により発電効率に差がある
太陽光発電システムの設置方向によって、太陽の入射角が変化しますので、発電効率が変化します。
真南に傾斜角30度で設置すると、もっとも効率がよくなります。
つまり、設置予定の屋根形状や向きによっては、効率の良い発電が出来ないこともあります。
また、地域によって発電量に多少の差があります。例えば2007年の年間発電量をみると、四国で3450kwh。北陸では2908Kwhと542Kwhの差があります。
太陽の光は、その地域の緯度によって変化するので、一定ではないということになります。
温度による発電効率の影響
太陽電池モジュールは夏場の日差しの強い時などには、モジュール温度が60~80℃にも達することがあります。
太陽電池は、温度が上昇すると、出力電圧が低下し、発電効率が夏場で20%ほど低下するようです。つまり、季節により発電効率が変化します。また、受光面の汚れなどでも発電効率が数%低下します。